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1651話

皆の顔には恐怖と畏敬の表情が浮かんでいた。

さすがにこいつは見た目からして怖いし、その後ろにはさらに人間離れした何かがついている。直接的に皆を圧倒していたのだ。

それに比べて、私のような無害な若者はむしろ皆から無視されていた。

正直なところ、この場にいるこれだけの人の中で、私の実力を知っているのはほんの数人だけだ。

もちろん、こういった江湖の大物たちは古武についてもあまり詳しくなく、その中での実力区分も分かっていない。だから、彼らは見かけに騙されているのだ。

しかし、この洪大師は先ほどの霊者と同じ境地にいるとはいえ、彼の実力はやや強いはずだ。

同じ境地にいても、実力が同じとは限らないのだ！

一...