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1611話

「あ、あの、慣れなくて」

私の心の中でも葛藤があった。この呼び方を諦めたくなかったが、もし本当に義姉さんを得たいのなら、呼び方を変えなければならないのだ!

「慣れるさ。実は、俺も慣れてないけど、変えなきゃならないんだ。過去と完全に縁を切るためにも!」

「でも、金水、そこまでする必要はないわ!私、私はもうあなたとこんな風にならないから。今夜も、私、私はあなたに恩返しがしたかっただけ」義姉さんは弱々しく言った。

私は少し言葉を失った。どうやら、すべては少しずつ進めていくしかないようだ。

私は立ち上がって服を着始めた。

「わかったよ、義姉さん。ただ、一つだけわかってほしい。俺はもう一人前の男なんだ」...