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1605話

「お姉さん、約束したじゃないか。僕が守るって。前は目が見えなくて力不足だったけど、今は強くなったから、もっと安心していいんだ!とにかく、とにかく僕はお姉さんに幸せになってほしいだけなんだ!」

この機会にお姉さんに告白したい気持ちでいっぱいだ。

でも、それはできない!

だって、梅子さんを追いかけているんだから!

お姉さんがどれだけ感動しても、僕との間に男女の関係を結ぼうとは思わないだろう。

たぶん梅子さんの存在がなくても、義理の兄妹という関係が彼女には乗り越えられない壁なんだろう!

「金水、お姉さん本当にどうお礼を言ったらいいか分からないわ」お姉さんは小さな声で呟いた。

「お姉さん、お礼な...