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153話

私の顔は驚きで真っ青になっていた。彼はさっき周りに人がいないことを確認して警戒を解いたのだが、まさかここに監視カメラがあるとは!

さっきこっそりとお金を隠した行動が、きっと録画されているに違いない!

もし本当に映像が見つかったら、彼はどう説明すればいいのだろう?

私は先ほど黒いビニール袋を隠した植え込みの方を見やったが、この位置からではそこに何かがあるなんて全く分からないはずだ。

「自首」するべきかどうか、そしてもし取り出すとしたらどうやって取り出せばいいのか、彼は葛藤していた。

「紅雪、実は僕は...」私の言葉が終わらないうちに、張紅雪が先に口を開いて遮った。

張紅雪は相変わらず嬉しそうな笑...