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1522話

「彼女は人参の根をもって、足早に出て行った。

そのとき、その劉大壮が私を何度か見つめてきた。

「劉さん、この五百年物の人参はいくらするんですか?」と私は尋ねた。

「若いの、見たことないだろう?言ってやるとびっくりするぞ、五千万だ!」

私は口を少し開いて、「わぁ、そんなに高いんですか!」

「ふふ、人命を救えるものだ、高いと思うか?まあ、誰の命を救うかによるがな。中には一文の価値もない命もあるがな」

「劉さん、さっき陳社長の様子だと、妹さんを救うために人参を使うんですか?」

「そうだよ!」

「妹さんはどんな病気なんですか?」

「私もよく分からんが、とにかくもう長くないらしい」

私は前に出て、テーブ...