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1516話

方家鸣は顔に迷いの色を浮かべながら、恐る恐る前に進み、ドアを開けた。

部屋の中は真っ暗で、入り口に立っただけで室内の温度が外より数度低いのを感じることができた。

方家鸣は中に入り、壁のスイッチを押した。

部屋は一瞬にして明るくなった。

「寒い!」入るなり方の母はくしゃみをし、少し緊張した様子を見せた。

今頃彼らも八割方信じているだろう。だって、もし私が嘘をついているなら、すぐにばれてしまうじゃないか。

この部屋は方勇の部屋よりずっと広く、中には多くの本棚が置かれ、棚には大小様々なものが所狭しと並べられていた。主に陶磁器で、青銅器もいくつかあった。壁には多くの絵が掛けられ、山水画や人物画、鳥や獣...