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1503話

「これは全て、秘密になるだろう」

苏さんと話していると、外から誰かが入ってきた。

先頭に立っていたのは高院長だった。

こんな時に、高院長が来たのだ。

彼の他にも、後ろに二人ついていた。

一人は老人で、七十歳くらいだろうか。白髪交じりで、背が高く、風雪に耐えた表情をしており、眼差しは毅然としていた。質素な服装をしていたが、その目から感じ取れる殺気立った雰囲気は隠せなかった。

これが高院長が紹介していた元軍人なのだろう。

その後ろには坊主頭の青年がいて、三十歳前後で、非常に精悍な様子だった。鋭い眼光を持ち、身から漂う気迫は強く、明らかに武術の心得がある者だった。

私は立ち上がり、彼らに向かって歩...