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1448話

「くそっ、黙れ!」謝飛は廖洪涛に怒鳴りつけると、私の方を見た。「なるほど、坊主、修行を積んでるようだな。だから図に乗ってたわけか!だが、俺も甘くはねえぞ!」

彼の肉付きのよい顔が歪み、勢いよく黒いタンクトップを引き裂くと、逞しい上半身を露わにした。そして側にいた子分から包丁を受け取ると、破いたタンクトップを一周一周と刃に巻きつけ、柄と手を一体化させた。

こいつもなかなかの曲者らしい。

考えてみれば当然か、十分に荒くれていなければ、どうしてボスを務められるだろうか?

「坊主、今から貴様をマー姐のところに送ってやる!」

謝飛は険しい顔で言い放つと、大きく吠えながら、刃物を振りかざして私に飛...