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1403話

先天の上には、神境という存在がある。神境こそが、あの時代の最高峰の存在だった。

周先輩の記憶を持っていなければ、二千年以上も前の世界がそんな姿だったなんて、到底信じられなかっただろう。

だが、なぜ史書にはこれらのことが一切記されていないのだろうか?

そして今や、古武の世界はまるで存在していないようだ。

あの二人と出会っていなければ、古武はすでに絶えたのではないかと疑っていただろう。

誰かが意図的にこの歴史を抹消したのだろうか?

おそらく周先輩も、社会がここまで発展し、古武が歴史の舞台から退くことになるとは予想していなかったのだろう。

整理してみると、空間指輪の中にあるものについても理解できる...