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1400話

あの二人のことは、もう放っておこう。

私は箱を手に持って足早に洞窟から出た。

深く息を吸い込んだ後、ある岩に腰を下ろした。

この箱の中には一体どんな良いものが入っているのだろうか?

透視してみたが、なんと中を見通すことができなかった!

この箱が一体何の材質でできているのかも分からない。

実際、私のこの透視能力もすべてを見通せるわけではなく、例えばこの山の中や地下、あるいは厚すぎる壁なども透視することはできない。

中に何か仕掛けがあるんじゃないだろうか?

でも考えてみれば、あの先輩が人を害する必要はないはずだ。

それに、この箱はそれほど大きくないので、何か仕掛けを設置するのは不可能だろう。

そう...