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1397話

「昔なら、もうヘトヘトになってたよ」

この道のりはずっと道らしい道もなく、体力を相当消耗する。

そのとき、背の低い男がまた一言。「着いたぞ、着いた。前だ!」

彼が指差した。

私たちは谷間にいて、彼が指す方向は山の一側だった。見ても何も特別なものは見当たらない。少なくとも私からはまだ百メートル以上離れている。

慎重に後を追う。

草は膝まで伸びていて、少し身をかがめれば、彼らに気づかれることはない。

すると、前の二人がまた立ち止まった。

背の低い男が言うのが聞こえた。「前回、俺はここで龍陽草を見つけたんだ。ほら!」

龍陽草?

思わず口が開いた。

師匠がこの草について話していた。精力増強と血を補う薬...