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1395話

帰り道で、彼女はこう言った。新しい年が始まったから、もう自分を解放する時だって。

人は生きている人のために生きるもの、自分自身も含めてね。

その言葉を聞いて、彼女のために嬉しく思う一方で、少し寂しさも感じた。

どうやら、彼女は新しい恋を受け入れる準備ができたということだろうか。

義姉は二日ほど滞在して町へ戻っていった。

私はまた鎮に戻って医学を学び、今月が過ぎたら私も都会へ行くつもりだ。

正直なところ、都会で過ごした後では、田舎での生活は本当に退屈に感じる。唯一の楽しみはテレビを見ることだけど、ネット環境がないからチャンネルも限られている。

スマホはモバイルデータを使うけど、電波状態もあまり良...