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1362話

「昨夜帰らなかったから、義姉さんが心配してるかもな」

服を着終えると、秦姐が目を覚ました。

彼女は私を見て、一瞬固まった。

それから、何かを思い出したように「帰らなかったの?」と言った。

「ああ、酔いつぶれてそのまま寝ちゃったみたいだ」私は笑みを浮かべた。

「頭がずいぶん痛いよ」

彼女の唇が少し歪むのが見えた。そして、彼女は布団をめくり、中を覗き込んだ。

その瞬間、彼女は突然悲鳴を上げた!

私はぎょっとした。

「どうしたの?」

秦姐はさっと布団をめくり上げた。

見ると、ベッドの真ん中、シーツの上に、鮮やかな赤い染みが!

まるで咲き誇る梅の花のように。

私の心臓がどきりと跳ねた!

...