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1347話

「今でも、兄嫁はまだ偉哥の存在を知らないんだ。私もそれを暴くつもりはない。梅子が困るだけだからね」

「違うんです、兄嫁さん。以前の私は目が見えなくて、誰かの支えが必要で、誰かに世話をしてもらう必要がありました。でも今は普通の人間になったんです。もう誰かに世話をしてもらう必要はない。だから、梅子にこうして私に付き添わせる必要はないんです。彼女が本当に私のことを好きで、一緒にいたいと思うなら、それはそれでいい。そうでなければ、彼女を自由にしてあげられます。お金のことは、両親に話しておきます」

「金水、私が心配なのは、あなたが梅子に会ったら、そんな風に言えなくなることよ。正直言って、私だって梅子...