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1300話

何度か彼女を捕まえそうになったが、結局逃げられてしまった。

気づけば、私たちはどんどんヴィラから離れていた。

振り返ってみると、もうヴィラの姿は見えなくなっていた。

森の中は徐々に暗くなり、このままここにいたら道に迷ってしまうかもしれないと不安になった。

「小氷、もう遊びはやめよう。早く帰ろう、もうすぐ夕食だよ」

「めくらお兄ちゃん、うさぎ見つけたよ!早く来て!」前方から小氷の声が聞こえた。

「そこを動かないで!僕が行くから!」

私は焦りながら歩いて行った。

その時、顔に湿り気を感じた。顔に触れてから見上げると、どうやら雨が降り始めたようだ。

この山の天気は本当に変わりやすいんだな!

そして、...