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1214話

「男の客が男のマッサージ師を指名するなんてありえないでしょ?義姉のお店で一ヶ月以上働いてるけど、一人も男性客に指名されたことないわ。みんな女性ばかりで、特に三、四十代の女性が多いのよ。だから、目は見えなくても心は見えてるってわけ!」

「うん、うん、その通りね!」小玉が言った。「今の世の中、もうめちゃくちゃよね。生活が豊かになったら、みんな好き勝手するようになったわ」

「そうそう、小玉、ごめんね。私はあの女性客たちと変なことしないから、チップも少なくなるし、あなたにも影響あるよね」私は申し訳なさそうに言った。

「いいわよ、気にしないで。私が雑用するよりはマシでしょ!それに私のバッグ、買って...