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1206話

私は急いで立ち上がり、「萍姉さん、ようこそ!」と声をかけた。

すぐに不思議に思った。お客さんには「姉さん」と呼ぶだけじゃないのか、どうして今回は小玉が名前を付けたんだろう?

「小玉、あなたが彼を担当していたのね!」その萍姉さんは微笑んだ。

「そうよ、萍姉さん、知らなかったの?」

「ここ二日ほど外出していて、今戻ってきたところなの。さっき宋主任に会って話を聞いたから、ちょっと見に来たのよ」

萍姉さんは話しながら、私のことをじろじろと見ている。

なるほど、彼女はお客さんではなく、管理スタッフなのだ。

「金水、彼女は萍姉さんよ。足つぼマッサージ部門のスタッフリーダーで、私たちの直属の上司なの」と小玉...