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12話

そう考えていると、心の中で邪念がさらに膨らみ、よこしまな思いが溢れ始めた。

わざとらしく手を振りながら体を伸ばし、私は出口へ向かって歩き出した。

楊晴晴のそばを通りかかった時、私の振り上げた手がちょうど彼女の胸元に当たり、彼女は思わず「んっ」と息を詰まらせた。

なんてこった、最高だ!

私の心は興奮で震えたが、楊晴晴はひどく恥ずかしがっていた。

彼女はこれまでの人生で、異性に胸を触られたことなど一度もなかったのに、今日突然私に触られてしまい、恥ずかしくてたまらない。

でも、でもあの感覚はなんだか不思議で、じんわりとしびれるような、電気が走ったような…。

そんな考えが浮かんだことで、楊晴晴はさ...