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1168話

「それで、その車から若い男が二人飛び出してきて、ペンキ缶を持って、何も言わずに階段に向かってぶちまけたのよ！中身は糞だったわ！」

私は梅子が思わず鼻をつまむのを見た。

「それから、彼らは缶を投げ捨てて、車に飛び乗ってそのまま逃げたの！ちょうどその時、お客さんが一人入ろうとしていたんだけど、この様子を見て、そのまま逃げていったわ！腹立たしいわ。今、兄さんと二人の清掃のおばさんが入り口で掃除してるところよ！」梅子は怒りを込めて言った。

「林姉さんは？彼女は知ってるの？」と私は尋ねた。

「真っ先に林姉さんに知らせたわ。彼女は入り口にいるよ」と梅子は言った。

「言うまでもないけど、絶対に金強の...