プライベートカメラマン

1124話

「へへ、大丈夫だよ、教えてくれてありがとう」

話している間に、また誰かが入ってきた。

見ると、陳二狗じゃなく、女性だった。化粧をしていて、見た目もなかなか悪くない。

よく見ると、くそっ、これは呉麗珍じゃないか？

このクソ男女、また一緒になったのか？

「くすくす、金水、こんにちは！」呉麗珍は私を見て、先に笑い出した。

「あなたは？」私は芝居がかって立ち上がり、とぼけた顔をした。

「金水、私の声が分からなくなったの？」

呉麗珍が私の前まで来て、媚びるように笑う。

あの独特の香りが顔に向かって押し寄せてくる！

この二人がトウモロコシ畑で大騒ぎしていた光景が目に浮かぶようだ！

「呉麗珍さん？」私はわざ...