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1050話

「ああ、気持ちいい!」

「あぁっ、最高!」

「やっぱり男の人の手は自分の手と違うわね!」

彼女は目を閉じ、顔を紅潮させながら、声がだんだん大きくなっていく。

私は言わざるを得なかった。「丹丹、小芳がまだ外の部屋にいるよ。聞こえるかもしれないよ」

内側の部屋と外側の部屋はすりガラスのドア一枚で仕切られているだけで、完全な防音とはほど遠かった。

丹丹は目を開け、やっとその問題に気づいたようだ。彼女はガラスドアを見上げた。「彼女には中の様子が見えるの?」

「はっきりとは見えないよ。ぼんやりとした二つの影が見える程度だ」

丹丹はほっと息をついた。「彼女、突然入ってきたりしない?」

「しないよ。私が呼ば...