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86話

「こんなことして良いのかしら？」

この言葉を聞いて、蘇馨月の顔に一瞬の不自然さが走った。

「何が良くないことがあるんだ。こういう人でなしには、こういうやり方で対処するのが一番だろ！」

葉来は平然と言った。

「この数日間、あいつらがどれだけ俺たちを苦しめたか忘れたのか？反撃しなければ、奴らは俺たちを甘く見るぞ！」

「うん、わかったわ」

蘇馨月は深く息を吸い、頷いた。

ギィッと、部屋のドアが内側から開かれた。

葉来と蘇馨月は前後して部屋に入った。

「葉来、この野郎！よくも俺に会いに来れたな。お前をぶっ殺してやるところだぞ！」

仇敵同士、目が合えば憎しみが倍増する。

張世沢は今にも葉来を地面に押さえ...