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68話

「あれ?なぜ彼女が?」

葉来は眉を上げた。

来たのは姜雪だった。

葉来は彼女がここに現れた目的を疑った。それもパトカーで来ているとは。

もしかして売春取締りでもするつもりか?

葉来は適当に想像したが、気にも留めなかった。

ところが、しばらくすると……

「ガタン!」

「開けなさい、警察の立ち入り検査です!」

ドアの外から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「早く開けなさい!特殊な取引があると通報がありました。直ちに調査に応じてください!」

その言葉を聞いて、葉来は眉をひそめた。

彼はベッドに横たわる蘇馨月を見てから、のろのろとドアに向かい、開けた。

ドアの前に立っていたのは、当然姜雪だった。

姜雪...