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624話

叶来が真顔でその言葉を言った時、蘇馨月は完全に崩壊した。

どんな好人が何かにつけて人の腰に手を回すというのだろう?

どんな好人が暇さえあれば人とポーズを解禁しようとするというのだろう?

「好人だって?冗談じゃないわ!叶来、早く離しなさいよ!」

蘇馨月の顔は血が滴り落ちそうなほど真っ赤になっていた。

彼女は必死に腕を胸の前に組み、この男にこれ以上の隙を与えまいとした。

「馨月、これはあなたが悪いんだよ。さっきあなたが約束したじゃないか、俺が真実を話せば、俺とポーズを一つ解禁することを考えるって!」

叶来は怒ったような顔をして言った。

蘇馨月は一瞬言葉を失った。

そうだ、叶来が本当にそう言...