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622話

「葉来!」

楚琉璃は困り果てた表情を浮かべた。

「あなたたち、何を話してるの?」

側にいた蘇馨月は二人の距離が近いのを見て、こそこそと話す二人に好奇心を抱き尋ねた。

「はは!何でもないよ、今夜は美女十人と水遊びするなんて、昔の皇帝でもこれほどじゃないだろうって言っただけさ!」

葉来は大笑いした。

「皇帝?あなたが皇帝になりたいの?三宮六院に七十二人の妃を望んでるってわけ?」

蘇馨月は彼を睨みつけた。

こいつ、本気で考えてるんじゃない?

「ふふ、私もさっきそう言ってたところよ!馨月、中に入って彼女たちと少し遊ばない?」

楚琉璃は穏やかな笑みを浮かべ、自然な表情で言った。

「彼女たちと遊ぶの?」

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