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62話

「くそっ、何か手がかりを残しちまったはずだ！」

この言葉を聞いて、葉来は深い無力感を覚えた。

間違いなく高級別荘区の監視カメラに映っているのだろう！

もし相手が彼を疑っていなければ、監視カメラを調べたとしても、一台のアウディに注目する人はいないはずだが……

しかし、あいにく姜雪は彼を疑っていた。

しかも彼を知っているし、あのアウディも見覚えがあるのだ！

「あなたが郊外の別荘に入って出てきた時間帯は、まさにヒョウさんが死亡した時間と一致しています……だから私は、あなたには殺人を行う十分な動機があると思います。それに何より、あなたにはその能力もあるはずでしょう！」

姜雪は最後にそう言って、宋衛明の...