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61話

「老宋、あなたが警察だから考え方が古いと思っていたけど、案外血の気があるじゃないか」

葉来はからかうように言った。

宋衛明は葉来の笑顔を見て、あきれたように首を振った。

「ふん、そう言うけどよ、よく笑っていられるな。確かに奴らは罪に相応しい報いを受けたかもしれないが、それでも二十人以上の命だぞ。この大事件は市中を騒がせている。上からは厳命が下されていて、一刻も早く解決しろと…」

「ちっ、褒めるんじゃなかったな!」

葉来は不機嫌そうに言った。

「とにかく、今俺様はお前の目の前にいるんだ。捕まえるなり殴るなり、ご勝手にどうぞ!」

「ふざけるな!」

宋衛明は目を見開き、タバコを数回吸い込んだ。

「こ...