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588話

武泯浦は言葉を続けず、ただ深くため息をついた。

その中の諦めと落胆は、ありありと表れていた。

武陽は深く息を吸い込んだ。

「わかりました、父上。さきほど既に人を遣わして葉来を探し出し、応接室へ案内させました。今頃は彼と殺し屋の狼が出会っているはずです！まずは様子を見てきます！」

そう言うと、彼は武泯浦を深く見つめ、身を翻して出口へ向かった。

「武陽！お前が何をしようとも、私は支持する。だが覚えておけ、絶対の確信がない限り、決して山木家の権威に挑んではならぬぞ！」

武泯浦は後ろで躊躇した後、結局口を開いた。

武陽は足を止めず、わずかに頷いただけで、その姿はすぐに部屋から消えた。

豪華客船の別の...