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577話

江城大厦、江城市で最も高いビルである。

最上階には回転レストランがあり、窓際の席に座れば江城の街を一望できる。

「蘇馨月、恋敵と会うとなると目の色が変わるもんだ。この後、武陽と会ったら、俺は先に左の頬を殴るべきか、それとも右の頬を先にするべきか？」

回転レストランの外で、葉来は真剣な様子で尋ねた。

「葉来、変なことしないでよ！」

蘇馨月は彼を睨みつけた。

「ふん、どうなるかわからないぞ。俺は普段冷静だけど、武陽がおとなしくしてればいいが、もしまだお前に気があるようなら、こらしめてやるからな！俺、葉来から女を奪おうなんて考えたら、リズム感のある死に方をさせてやるぜ！」

葉来は恐ろしい顔つきで言っ...