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567話

「よし、お前が私の杜家の看板を真っ二つにしたのなら、お前も真っ二つにしてやる!誰か、こいつを捕まえろ!抵抗するようなら、その場で射殺しろ!」

長年軍務に就いてきた杜仲軍は無駄話を好む男ではなく、直接命令を下した。

「はっ!」

数名の武装兵士が叶来に向かって突進し、彼を捕らえようとした。

「下がれ!」

叶来は足を蹴り出し、最前列の兵士を一蹴りで吹き飛ばした。

「ガチャッ」

兵士たちは叶来が抵抗するのを見て、全員が銃を構え、彼に照準を合わせた。

「小僧、まだ抵抗する気か?」

杜仲軍の四角い顔には凶悪な表情が浮かんでいた。

「杜仲軍、この兵士たちは国を守るための将兵であって、お前の杜家の私兵じゃない...