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536話

「なに?スナイパー?」

雷猛は目を見開いて、驚愕の表情を浮かべた。

「ああ」

「……」

雷猛は少し信じられない様子だった。

地下世界には確かに銃器が存在し、AKや各種の短機関銃も珍しくない。

だがスナイパーとなると、比較的稀な存在だった。

だから彼は一瞬、受け入れ難かったのだ。

「心配するな、俺はもう小飛のボディーガードに奴らの対処を頼んだ」

「おお」

「とりあえずお前はここにいろ。外に出るな。万が一本当に狙われたら危険だ」

葉来は真剣に言った。

「うん、うん」

雷猛は慌てて頷いた。確かに危険だ。一発で頭を吹き飛ばされるぞ!

彼が葉来が外に出ようとしているのを見て、慌てて言った。

「葉さん、外...