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525話

一言で言えば、全員の視線が葉来の方へと向けられた。

驚きの目、疑いの目、そして呆れた目。

この男、厚顔無恥もここまでくるとは?

自分のイケメン面を見せたいだけか?

だが葉来は明らかに他人の視線など気にしていない様子で、颯爽と髪を振り、会場全体に視線を走らせた。

最初は目に淡い笑みを浮かべていたが、いつの間にか、その笑みは完全に消え去っていた。

最終的には人の心を凍らせるような冷たさへと変わっていた。

「お前らに何か言いたいことがあるなら、俺に言えよ。一人の女の子を困らせるなんて何の自慢にもならねえだろ?見てると、お前らマジでバカばっかりだな!」

会場は唖然とした。

誰も予想していなかった。葉来...