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516話

「何を言ってやがる!」

黒鋒は引き金に指をかけたまま、さらに力を込め、歯を食いしばって吼えた。

「芝居はやめろ。本当に撃てるのか?」

葉来はさらに一歩前に進み、銃口がほぼ彼の眉間に突きつけられた。

「お前…お前、俺が撃てないと思ってるのか!」

黒鋒は思わず一歩後退したが、目の端で高爽が手にしている改造ガトリングを見た…本当のところ、彼は撃つ勇気などなかった!

「ドン!」

葉来はこれ以上こいつと話す気もなく、足を上げて腹部を蹴り飛ばした。

そして右手を上げ、彼が銃を持つ手首を掴み、その銃を奪い取った。

「お前…」

黒鋒は苦痛に顔をゆがめ、反射的に引き金を引こうとしたが、すでに銃は彼の手にはなかっ...