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513話

「敵だ!」

一人の小頭目が真っ先に反応し、仲間に向かって叫び声を上げた。

彼らは三十数人だが、この車列を見れば、少なくとも二、三百人はいるだろう?

「撃て!」

続いて、小頭目は咄嗟に判断し、手の中の引き金を引いた。

だが彼を震え上がらせたのは、装甲車に弾丸が当たっても、防御を破ることができず、まるで痒いところを掻くようなものだったことだ。

徐飛は両手でハンドルを握り、本来なら少し心配していたはずだった。

しかし、目の前のフロントガラスに弾が当たっても、痕一つ残らないのを見て、安心が胸に広がった!

この金、無駄じゃなかったな!

「へへ、大将、しっかり掴まって」

徐飛はニヤリと笑い、思い切りハンド...