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503話

「青花会」は、南方最大の組織と称され、「塩帮」「漕帮」と肩を並べる存在である。

多少誇張があるとはいえ、彼らが数省にわたる地下世界を支配している実力は、疑いようのない事実だ。

「言ったはずだ、私は青花会の羅震だ！」

白いスーツに身を包んだ若者が、顎を軽く上げて目の前の魚鷹たちを見下ろした。

表情は平静を装っているが、その眼差しには隠しきれない傲慢さが宿っていた。

「震兄貴、こいつら田舎者、俺たち青花会の名前も知らねぇんじゃねぇの？」

羅震の背後にいる部下が小声で言った。

周りの数人が一斉に笑い出し、明らかに魚鷹たちを眼中に入れていない様子だった。

魚鷹の表情が次第に冷たくなっていく。...