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488話

「ありがとう、葉さん!」

魚鷹はこっそりと安堵の息を漏らした。

「礼なんていらないさ。お前は俺の兄弟だ。お前の兄弟も、俺の兄弟だ!」

葉来は笑いながら言った。

「葉さん……」

魚鷹の目に感動の色が浮かんだ。

以前、兄弟盟にいた頃、屠洪は彼をただの武器として、他人を倒すための道具としか見ていなかった。

今、葉来の眼差しを見ていると、心の中に自然と温かさが湧き上がってくる。

「葉さん、漁夫には気をつけてください。あの男は残忍なだけでなく、狡猾で、実力も強い。私と同等かそれ以上です。簡単には倒せません!」

彼は念を押すように言った。

「心配ない。お前が漁夫は殺すべきだと言うなら、奴が来れば死...