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460話

徐飞は胡天宏の質問に答えず、隣にいる葉を指差しながら言った。

胡天宏はハッとした。徐少の兄貴?

さっきまでただの徐少のボディガードだと思っていたのに!

しかし、江州には確か「葉」姓の大きな勢力があったはずだが?

「葉少、ごきげんよう」

どこの人物か思い出せなかったが、徐少に兄貴と呼ばれる人物なら、姿勢を低くするに決まっている!

「ああ」

「胡編集長……」

「徐少、私を気に入ってくださるなら、『老湖』と呼んでくださって結構ですよ」

胡天宏は笑顔を浮かべて言った。

「気に入ってないよ」

徐飛は全く相手にせず、首を振った。

「……」

胡天宏の笑顔が凍りつき、少し気まずくなった。

「胡編集長、俺の兄貴...