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458話

「入りなさい。」

オフィスのドアが開き、四十代ほどの禿げ頭の男が入ってきた。

彼は笑顔を浮かべ、恭しい様子で、

「蘇社長、お呼びでしょうか？」

「ええ。」

「葉部長も、いらっしゃったんですね。」

禿げ頭の男は葉来の方にも目を向け、笑顔で挨拶した。

「やあ、趙主任、こんにちは。」

葉来も微笑みながら頷いた。

「趙主任、生産部のあの試験紙は、あなたが購入したのでしょう？」

蘇馨月は無駄話をせず、直接切り出した。

葉来も趙柱をじっと見つめ、その反応を注意深く観察していた。

「試験紙ですか？」

蘇馨月の言葉を聞き、趙柱の表情がわずかに変わった。

「趙主任、あなたは購買部の責任者として、関係ないなどと言...