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454話

「葉さん、こんな遅くに申し訳ありません」

雷猛が現れた。額にはしわが寄せられている。

「気にするな。あの二人はどうだ?」

葉来は首を振った。

「裏庭にいます。小爽と阿坤も一緒です」

雷猛は一瞬言葉を切った。

「彼らをどう処分すればいいでしょうか?殺すわけにもいかないし、かといって放せば……」

「誰が殺せないと言った?」

雷猛の言葉を遮るように、葉来は冷たく言い放った。

「え?」

雷猛は目を見開いた。

まさか葉来もあの塩帮の腕利きを始末するつもりなのか?

葉来はそれ以上何も言わず、足早に裏庭へ向かった。

雷猛もその後に続いた。彼から見れば、今はまさに進退窮まった状況だった!

「兄貴!」

「葉さん...