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426話

高爽は頭を掻きながら、

「なんか悪くない話に聞こえるな」

「当たり前だろ!狂兄貴について行けば旨いもの食い放題だぜ。東城支部にどんな未来があるってんだ?言っておくが、東城支部は狂兄貴の逆鱗に触れた。一瞬で潰されても文句は言えねぇよ……仮に狂兄貴が手を下さなくても、金虎堂が東城支部を見逃すわけがない。お前が東城支部にいたら、先行き真っ暗ってわけだ!人は高みを目指し、水は低きに流れる……」

賀明非はペラペラと長々と話し、自分でも自分の話術に感心していた。

(なんだ、俺には演説家の才能があったのか!)

「うーん、電話で聞いてみてもいいか?」

高爽が尋ねた。

「え?誰に?」

「あのクズどもについ...