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41話

「なに?!」

雷猛はぎょっとし、すぐに顔色を曇らせた。

「俺を弄んでるのか?」

「いいえ、人それぞれ志があるもの、無理強いはできないよ」

葉来はそう言うと、張浪の方を見た。

「お腹いっぱいになったか?」

「葉さん、もう満腹っすよ」

張浪は口元を手で拭うと、お腹を叩きながら言った。

「満腹なら、そろそろ行こうか」

葉来はにっこり笑うと、再び雷猛に視線を向けた。

「雷さん、今夜の手厚いもてなしには感謝するよ。もう邪魔しないでおくよ」

雷猛の顔は完全に険しくなった。

なんだと?

本当に飲み食いだけして帰るつもりか?

口を拭って、尻を叩いて、さっさと帰るとでも?

この世に無料の昼食なんてあるわけがない...