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409話

月は暗く、風は強い。

今、江城の方向、南郊外のある倉庫では、灯りが揺らめき、周囲の環境はやや荒涼としていた。

背丈ほどの雑草の中に、段坤と城東分舵の精鋭たちが潜んでいた。

これは葉来が手配した第二の奇襲部隊だった。

今夜、小毛皮が金虎堂の精鋭たちの大部分を引き付けている間、段坤がずっと姿を現さなかったのは、葉来に密かにここへ派遣されていたからだ。

「坤兄貴、ここが本当に金虎堂が麻薬を保管してる場所なのか?」

やや痩せた青年が小声で尋ねた。

「ああ」

段坤は頷き、携帯を取り出して、光を遮りながら画面を確認した。

葉様はまだ来ていないのか?

「金虎堂の麻薬を奪ったら、へへ、金虎のやつ血を吐くほど怒...