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394話

「私について話す?何を知りたいの?」

葉来は無奈な表情を浮かべた。

女性が一度好奇心を持ち始めたら、それは絶対に恐ろしいものだ!

「あなたは良い人だと思うわ」

江若影は少し考えてから言った。

「……」

葉来は急に話す気が失せた。

良い人?

自分が良い人なんて言えるだろうか?

この世界に足を踏み入れてから何年も、両手は血まみれで、彼の手にかかった命は数えきれないほどだ!

確かに、彼は鬼神を恐れず、因果を信じず、ただ己の心に恥じない生き方をしてきた!

だが、決して良い人なんて言えるはずがない!

「どうしてそんな顔をしているの?」

江若影は葉来の奇妙な表情を見て、黙り込んでいる彼に思わず尋ねた...