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390話

「こいつらは、まずは始末しておこう!」

叶来は金虎堂の幹部数人を指さし、狩りの準備を整えた。

今回、叶来は宣武や大虎を出動させず、雷猛に人を連れて遠くから段坤に同行させることにした。

このレベルの幹部相手なら、あの二人を派遣するのはもったいないだろう。

段坤の実力は最高峰の高手には及ばないが、金虎堂のような小物幹部を相手にするなら、お茶の子さいさいだ。

雷猛が金虎堂の幹部の一人が自分のテリトリーで殺されたという知らせを受けたとき、心の震えを抑えきれなかった。

さすが高手だ。千軍万馬の中から敵将の首級を取るとまではいかなくても、幾重もの護衛をすり抜けて、敵を袋から物を取り出すように殺すとは。

「...