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380話

万海盛が急に振り返ると、葉来が二人を連れて、だるそうな表情で、ゆらゆらと大広間に入ってくるところだった。

「葉来!なぜこんな遅れて来たんだ?」

どういうわけか、葉来を見た途端、万海盛の絶望していた心に再び火が灯った。

葉来は笑いながら会場を見渡し、言った。

「遅れたからって何だよ。来てやっただけでもこいつらクソ野郎どもには面子を与えてるんだ。時間通りに来なきゃいけないなんてルールでもあるのか?そんな大きな顔ができる連中じゃねえだろ!」

一言で、その場にいる全員を侮辱した。

すぐに多くの人の目に怒りの色が浮かんだ。

一番激しく反応したのは、武重と宗天睿の側に立っていた趙闊だった!

この男は葉来に...