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371話

「スー氏グループの社長室内。

ソファには二人の若者が座っていた。一人は穏やかな笑みを浮かべ、一挙手一投足に儒雅で落ち着いた雰囲気を漂わせている。武家の三男、武重だ。

彼の隣には二十代の男がいる。軽薄な眼差しと傲慢な態度が目立つ。

傍らの女性秘書は二人を見て困惑しながらも、細心の注意を払って接待している。

「屠少、今回の江城滞在はどのくらいになるのかな?」

武重が微笑みながら尋ねた。

「ハハハ!親父が修行のために俺を派遣したんだ。しばらく帰れそうにないよ!でも幸い、お前がいるから助かるよ。そうじゃなきゃ、本当に退屈で死んじまうところだった」

屠少と呼ばれる男は、隣にいる曲線美を持つ小柄な秘書の体...