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370話

蘇馨月はイライラして、掛けていた毛布を思い切り蹴り飛ばし、意地になるように自分の艶やかな身体を空気に晒した。

彼女はシルクのショートナイトドレス一枚だけを身に纏い、すらりとした美脚は白く滑らかで、見る者の血を沸き立たせるほどだった。

「コンコン!」

そのとき、突然ドアをノックする音が響いた。

蘇馨月は無意識に口を開いた。

「どうぞ」

ドアがすぐに開き、葉来がニヤニヤしながら入ってきて、視線は蘇馨月の体に釘付けになった。

葉来はまず一瞬固まり、次に目を見開いて、貪欲に上から下まで視線を這わせた。

見飽きないなぁ、見飽きない。

「あ、あなた何で入ってきたの!早く出ていきなさい!」

蘇馨月は完全に固...