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356話

「えっ?満席?」

董航宇は眉をひそめた。

「はい、外のお席はまだ空いておりますが、そちらでよろしいでしょうか?」

董航宇は少し迷った。普段なら迷わず了承していただろう。

それに外に座れば個室サービス料の二千元も節約できるのだ!

だが今夜は何をしに来たのか?

だから、絶対に個室が必要なのだ。それでこそ格式高く見栄えがする!

「私はこちらの会員だ。個室を手配してくれないか」

董航宇は会員カードを見せた。

店員はそれを一瞥した。最低ランクの一つ星カードだ!

江霆大ホテルの会員カードは全部で七段階ある。

一つ星から七つ星まで、一つ星が最低で、七つ星が最高!

ランクが高いほど、待遇が良く、権限も大きくな...