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328話

「ふふ、金さん、あなたを失望させるようなことはしませんよ」

厳皋は電話をかけながら外へ向かって歩き出した。

まだ入口に着かないうちに、邢開泰が慌ただしく近づいてくるのが見えた。

「厳警官」

邢開泰は厳皋を見るなり、胸がドキリとして挨拶をした。

「君は邢開泰というんだったな?」

厳皋は電話を切りながら、邢開泰を見て尋ねた。

「はい」

「ふふ、なるほど。昇進が近いと聞いているぞ。頑張るんだな」

厳皋はまるで上司のような態度で邢開泰を褒め、相手の胸中は言うまでもなく不愉快この上なかった!

「厳警官、城東分舵の連中を大勢逮捕したとか?皆どこに収容されているんですか?」

「どうした?お前、城東分舵の連中...