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325話

外は大きなバーで、今まさに賑わっていた!

大虎は来たことがなかったが、バーの人々は彼のことを聞いたことがあった!

何より、あの体格があまりにも規格外で、一度見たら忘れられないのだ!

「お二人様、こちらへどうぞ」

店員が近づいてきて、丁寧に言った。

「ビール十二本と、何か軽い食べ物を頼むか」

宣武はそう言いながらも、目は周囲を観察していた。

「かしこまりました、武さん。少々お待ちください」

店員は急いで頷くと、足早に立ち去った。

わずか2、3分で、ビールと軽食が運ばれてきた。

「大虎、ほら、まずは一杯」

宣武はビールを手に取り、大虎に言った。

大虎は宣武の手にある小さなグラスを見て、それから自分...